「人の生まるるは難し いま 生命あるは難し 世に ほとけあるは難し ほとけの法を聞くは難し」(法句経)

この「難し」というのは希有つまり めったにない・存在することの困難を意味します。法とか ほとけは私たちの周囲にはいっぱいありながら出会いないのです。いや実は出会っているのですが、出会いと感じないのは私たちの自分への奢りが、ほとけや法との出会いの事実を覆うからです。かくて「有り難き」は「会い難き」と同意語となります。