八正道⑧ 「正定」 こころを安定させること

「怒らざること大地のごとく 浄きこと水のごとく」と法句経は説きます。すなわち大地は踏まれても唾をかけられても怒りませんが、文化が進むにつれ大地も水も汚染されています。沢庵は「心をば総身におけ」といいます、つまり心を一カ所に置くのではなく我が身いっぱいに置けというのです。心をどこに置こうかと執着しなければ自然に心を必要とするところに心が安定するというのです。是れが正定です。