「足ることを知りましょう」:「もろもろの苦悩を脱しようとするならば、まさに知足を観ずるがよろしい。知足ということは、まさしく楽しみゆたかにして、心安らけきところなのである。すなわち、足るを知れる人は、たとい地上に臥すといえどもなお安楽である。足るを知らざる者は、たとい天界に殿堂ありといえども、なお心満つることを得ないであろう。足るを知る人は、たとい貧しくとも、しかも富んでいる。。足るを知らざる者は、いつも様々の欲望のために振りまわされているのです。(道元:正法眼蔵・八大人覚)