「尽大地これ真実人体とは」つまりこの大地のことごとくをもって、それが我らの仮の身ではない、真実真正のわが身であったとしるのがよいのである。もしも、それを、日ごろはどうしても気がつかないのかなどと問うものがあったならば、それじゃその「この大地のことごとくが、とりもなおさすまことのわが身である」と言ったその言葉を、もう一度我が身にあたはめみるのがよいとこたえるのがよろしい。(道元:正法眼蔵・唯仏与仏)