山河大地と人間の関係は如何「山河大地と人間は同時に生まれたのであり、また三世の諸仏と人間とは、一緒に修行してきたのである。人が一人、生まれてからこの方の生をたずねてみても、それがいったいどんな生であったのか、初めから終わりまではっきりと知っている者は誰もあるまい。終わりも初めも知らないけれども、やっぱり生まれてきたのである。それはちょうど山河大地の初めも終わりも知らないけれども、やはりそこを見、そこを踏んで歩くのと同じことである。(道元:正法眼蔵・唯仏与仏)