自証三昧とは」諸仏七仏より、仏仏祖祖の正伝するところ、すなわち自証三昧なり。いわゆる「或従知識」、「或従教巻」なり。これは仏祖の眼晴(がんぜい)なり。(道元:正法眼蔵・自証三昧)(すなわち仏祖の正伝するところは、自証自悟の消息につらぬかれているということであるが、「或従知識」すなわちあるいは知識にしたがうということも、もしくは「或従経巻」すなわち経巻にしたがうということも詮ずるところは自証自悟にほかならないという。つまり坐禅の修行そのものが悟りである。