「八大人覚・その一つは少欲である。」いまだ得ざる五欲の対象についても、なおひろく追い求めないのを、名づけて少欲というのである。多欲の人は利をもとめることが多いゆえに、苦悩もまたおのづから多い。少欲の人は求めることがなく、欲がないから、おのづからその患えがない。さればただ少欲ということだけでも習い修むるに足りるのである。(道元:正法眼蔵・八大人覚)五欲とは、色・声・香・味・触の五つの感触の対象をいいます。
「八大人覚・その一つは少欲である。」いまだ得ざる五欲の対象についても、なおひろく追い求めないのを、名づけて少欲というのである。多欲の人は利をもとめることが多いゆえに、苦悩もまたおのづから多い。少欲の人は求めることがなく、欲がないから、おのづからその患えがない。さればただ少欲ということだけでも習い修むるに足りるのである。(道元:正法眼蔵・八大人覚)五欲とは、色・声・香・味・触の五つの感触の対象をいいます。