「知足その2)もろもろの苦悩を脱しようと思うならば知足を観ずるがよろしい。けだし、知足ということは、まさしく楽しみ豊にして、こころ安らけきところなのである。すなわち足るをしれる人は、たとい地上に臥すといえども、なお安楽である。また、足るをしる人は、たとい貧しくとも、しかも富んでいるのである。(道元:正法眼蔵・八大人覚))