「出家功徳8」世尊は申された。「仏法のなかおける出家の果報というものは、思いも及ばないものである。たとえば人ありて、七宝の塔をたて、その高さ三十三天までにいたろうとも、それによって得るところの功徳は、とても出家には及ばない。何故であろうか。それは七宝の塔というものは、なお貪欲にもえる悪しざまの愚人どもがこれを壊すとしいうこともあるのであるが、出家の功徳にいたっては全く毀れることはないからである。出家して仏道に入るならばその功徳は無量であろう。(道元:正法眼蔵・出家功徳)
「出家功徳8」世尊は申された。「仏法のなかおける出家の果報というものは、思いも及ばないものである。たとえば人ありて、七宝の塔をたて、その高さ三十三天までにいたろうとも、それによって得るところの功徳は、とても出家には及ばない。何故であろうか。それは七宝の塔というものは、なお貪欲にもえる悪しざまの愚人どもがこれを壊すとしいうこともあるのであるが、出家の功徳にいたっては全く毀れることはないからである。出家して仏道に入るならばその功徳は無量であろう。(道元:正法眼蔵・出家功徳)