出家功徳20臨済義玄のことば2ほんとの出家」ごく平常のことの正しい見方・考え方というのは、深く因果の道理を信ずるとか、深く仏法僧の三宝を信ずるなどということである。また、仏を見分けるというのは仏がその修行中になされたことや、仏になられてからなされたことの素晴らしさを、はっきりと思い念ずることである。もしも、仏を見分けることがはっきりできなければ、学道をはばみ、学道を転落することとなろう。もし悪魔のわざをそれと知って、それをしないようにすれば、よく道を見分けて転落することはない。それが本当の出家というものである。(道元:正法眼蔵・出家功徳)