「出家功徳23」禅苑清規の巻一にいう「三世の諸仏は、みな出家して仏道を成ぜりという。西の方天竺の二十八祖、中国の六祖など、よく仏の心印を伝うるものは、みなことごとく沙門である。けだし、沙門としてきびしく戒律を保ち、まさによく三界の大いなる模範たる方々である。されば、参禅して道を問わんとするには、すなわち戒律を先となすのである。すでに過ちを離れ非行をふせぐにあらずんば、なにをもってかよく仏となり祖とならん。(道元:正法眼蔵・出家功徳23)仏心印:仏心とはいうまでもなく悟れる心のありようであるが、その心のありようは、いつもぴたりと定まっていて、印をついてたようであることをいう。