如浄禅師衆に示す」「瞿曇打(うこんだ)だ失眼睛時、雪裏梅華只一枝、而今到処成荊棘(けいきょく)、却笑春風繚乱吹」じっと世尊が眼をつぶれば、雪中の一枝の梅がかおる。今はいずこも茨ばかりだが、やがて春風は繚乱として吹こう。(道元:正法眼蔵・梅華)雪の中の梅華は、これぞ如来の眼睛であると正伝されたのである。