「長沙(ちょうさ)景岑(けいしん)禅師大衆に告げて言う。」「尽十方界、是沙門一隻眼」今言うところは独眼は釈尊が「われに正法眼蔵」あり。といわれたようにこの独眼の中に仏眼があり、十方世界の一切の現象は、ことごとく釈尊の独眼である。この独眼は、常に創造し、発展し存続してゆくのである。(道元:正法眼蔵・十方)