「見諸相非相」諸相は仏の諸相であるから三十二相などをいうであろう。それに対して非相とは、それを仏の本質と見ないことをいうのであろうが、ここでは、諸相を否定して非相を見るのではなく、むしろ、それらが並びそろってはじめて見仏、見如来ということが判るとする。 (道元:正法眼蔵・見仏)