「遍参ということ」「仏祖の大道は、徹透徹尾、善知識を訪ねて参学することに尽きる。その去るや、足下に一糸なくして去り、その行くや足下に雲を生ずという。とはいうもの、はじめて菩提心の花がひらいて世界がおこるのであり、また日常の喫茶喫飯のことを指して、わしはいつも是れを大切にしていると申された仏祖もある。(道元:正法眼蔵・遍参)