「遍参について如浄禅師の言葉」「大道にはもとより門はございません。皆さんの頭の上を遠く超えてござる。また虚空にはどこにも路はござらん。」遍参とは、ひたすらに坐ることであり、そしてすっかり身心が新しゅうなることであり、いま、去るときにはかしこに去り、来るときにはここに来る。その間に何の隙間もみせない。その全体が遍参である。大道の全体がそれである。毘盧遮那仏の頭の上を超えて行けば、そこに無諍三昧があるという。では、それを得るには、毘盧遮那仏の頂上を踏んでゆかねばなるまい。(道元:正法眼蔵・遍参)
「遍参について如浄禅師の言葉」「大道にはもとより門はございません。皆さんの頭の上を遠く超えてござる。また虚空にはどこにも路はござらん。」遍参とは、ひたすらに坐ることであり、そしてすっかり身心が新しゅうなることであり、いま、去るときにはかしこに去り、来るときにはここに来る。その間に何の隙間もみせない。その全体が遍参である。大道の全体がそれである。毘盧遮那仏の頭の上を超えて行けば、そこに無諍三昧があるという。では、それを得るには、毘盧遮那仏の頂上を踏んでゆかねばなるまい。(道元:正法眼蔵・遍参)