「結跏趺坐の仕方」「結跏趺坐は身を正しくして坐るのがよい。それは身を正しくすれば心が正しくなる。その身がピタリと坐れば心もまたものうからず。心は端正にして意識もまたあきらかに、ぴたりとそこに集中されいる。もしも心が散乱したり、あるいは、その身が動揺したりしても、また直ぐにそれを元のようにすることができる。三昧を具現したり三昧の境地に入りたい思うならば、いろいろと馳せる思い散る心を、みなそこに摂めてしまうがよい。よくそれを習い修めれば、三昧のなかの王三昧を実現することができるであろう。結跏趺坐はこれ三昧のなかの王三昧である。(道元:正法眼蔵・三昧王三昧)