「正定道支につとめよ」「正定道支とは、正しい定の実践の徳目である。すにわち、坐禅三昧の脱落、無我の絶対境をいうのであ。仏祖も超越し、坐禅も超越した境地である。

これまでに述べた三十七品菩提分法は、諸仏の眼であり、鼻であり、皮肉であり、骨髄であり、手足であり、顔である。つまり仏祖と一体の教えである。よく参学し、坐禅、心神脱落しなければならない。(道元:正法眼蔵・三十七品菩提分法)