「密語の意」仏語でいうところの蜜語・密意・蜜行の道理は、人に遇うときにこそ密語をきき、密語を語るのである。よくおのれを知るとは、蜜行をしるのである。ましてや仏祖たちは、よくこれまでの先徳たちの蜜意や密語を究めて弁(わきま)えているのである。ここにいう密は親密の意味である。隙間のないことである。功夫参学すべ(よくよく思いめぐらして明らかに理解しなければならない。)(道元:正法眼蔵・密語)し。