「法性について馬祖同一の言葉」「一切の衆生はも、数かぎりない昔よりこのかた、法性三昧を出たこともない。ながいながい間、法性三昧のなかにひたりきたっている。衣服を着、飯を喫するも、人に会って話するも、あるいは、眼・耳・舌・身・意をばはたらかせるなど、一切ノ所為はすべて、ことごとく法性ならざるをえない。」法性は、無量劫である。」だからして今此処は法性である。(道元:正法眼・法性)

「万葉集2」舒明天皇香具山に望みて国を見る御製歌」                      「大和には、群(むら)山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば  国原は 煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国ぞ あきづ島 大和の国は」                    解釈:大和には群っている山々があるけれど、その中でも草木の茂ってうつくしくとり装うた天の香具山 その山に登り立ち、国見をすると 国原には炊煙があちこちに しきりに立ちのぼる。海原にはまた鴎がしきりに飛び立つ。よい国だこの秋津島の大和の国は。