「坐禅の仕方3」「坐禅のとき、袈裟をかくべし、蒲団をしくべし、蒲団は全跏にしくにはあらず、跏趺の半よりはうしろにしくなり。しかあれば累足のしたは坐褥にあたれり、脊骨のしたは蒲団にてあるなり。これ仏仏祖祖の坐禅のときざする法なり。〈坐禅の時は、袈裟をかけるのいめやもがよい。また蒲団をしくがよい。蒲団は坐の全体にしくのではない。組んだ足のなかばからうしろにしくのである。かさねた足のしたがしきものに触れ、脊骨のしたが、蒲団という具合ににる。それが仏たち祖たちの坐禅のときの坐り方である。(道元:正法眼蔵・坐禅儀)
万葉集21「皇太子(後天武天皇)紫草能 尓保敝類妹乎 尓苦久有者 人妻故尓 吾恋目八方〈紫の にほへる妹を にくくあらば 人妻故に 吾恋ひ めやも)解釈「紫の色の照り映えるように、艶に美しい妹を、好ましからず思うのであったら、この人妻故に、自分は心惹かれるというような事をしようか」