「 素多纜(修多羅) 如来は人々のために人間と世界との関係についてその実体とその現象とをじきじきに説きたもうたもの。

2 祇夜訳して重誦(重ねて世界と人間とその関係のことを頌したもの。)

3 和伽羅那訳して授記(人々k未来の事を予言し、もしくは鴿や雀の成仏のことなども予言せられたもの。)

4 伽陀 訳して諷誦(独立の韻文をもって世界と人間等のことを語ること) 

5憂陀那 訳して無問自説(人の問いをまたずして自ら世界の事等を説く)

6 尼陀那 訳して因縁(この世界の善からぬことに託して禁戒を施設する)

7 波陀那 訳して譬喩(譬喩をもって世界の事を説く)

8 伊帝目多伽 訳して本事(過去の世の事を説く)

9 闍他伽 訳して本生(過去世の生涯の事を説く)

10 毘仏略 訳して方広(世界の広大なこととを説く)

11 阿浮陀達磨 訳して未曾有(この世界にいまだ嘗てあらざることを説く)

12 優婆提舎 訳して論議(世界の事に関して論議問答する事) 

それらはこの世界についての究極の説明である。人々を歓喜せしめんがためにこの十二部経をたてるのである。。(道元:正法眼蔵・仏教)

万葉集「王者 千歳二麻佐武 白雲毛 三船乃山尓 絶日安良米也」(おおきみは ちとせにまさむ しらくもも みふねのやまに たゆるひあらめや)「皇子様は、千年もいらっしゃる事でありましょう。白雲も三船の山に絶える日がありましょうか。そのように。」