「大悟も片手であり、迷いもまた片手ではないか、その二つがあって、はじめて両手が揃うと考えて見ることもできる。とするならば大悟した人にも、どうしてもまた迷いがあるのだと、この問答ののことばをそのように受け止めるのが、初めて徹底した理解といえよう。また大悟とというものは、迷いをいよいよ親しみ深いものにしてくれるものだと判ってくる。(道元:正法眼蔵・大悟)
万葉集「牟佐々碑波 木末求跡 足日木乃 山能佐都雄尓 相尓来鴨」(むささびは こぬれもとむと あしひきの やまのさつおに あいにけるかも)「むささびは木末を求めようとて山の猟師に捕らえられたことよ」