六祖慧能のこと「第十三祖大鑑禅師がまだ剃髪していないで広州法正性寺にいたころ、二人の僧かが論争していた。一人の僧は「旗が動くのだ。」もう一人の僧は「風が動くのだ。」とそこで大鑑は「「風か動くものでもない。旗が動くのでもない。そなたたちの心が動くのである。」とその意は、動くものが動くものになりきっており、そなたたちがそなたたちになりきっているからである。人々がそのまま、すでに「その人」なのである。だからこのようにいうのである。(道元:正法眼蔵・恁麼)
六祖慧能のこと「第十三祖大鑑禅師がまだ剃髪していないで広州法正性寺にいたころ、二人の僧かが論争していた。一人の僧は「旗が動くのだ。」もう一人の僧は「風が動くのだ。」とそこで大鑑は「「風か動くものでもない。旗が動くのでもない。そなたたちの心が動くのである。」とその意は、動くものが動くものになりきっており、そなたたちがそなたたちになりきっているからである。人々がそのまま、すでに「その人」なのである。だからこのようにいうのである。(道元:正法眼蔵・恁麼)