「摩訶迦葉の行持3」(九)ただ独処にあることを欲して、人に見(まみ)えんことほを欲せず。又人とともに坐臥せんことを欲しない。(十)始めに菓子(木の実・草の実)を食し、やがて食事をおわり、食しおわった後、また菓子を食べてはいけない。(十一)ただ露地に坐して、樹下や屋舎にありたいと思ってはならない。(十二)肉をたべたいとか、醍醐(牛乳を精製私鉄食った最高ののみもの)をのみたいとか、あるいは麻からとった香油を身に塗る等を欲してはならない。摩訶迦葉は生涯よくこれらを行じて退転することがなかった。そしてついに如来の正法の眼晴(がんせい)を正伝されるに到ってもこの頭陀行をすこしも緩めなかった。(道元:正法眼蔵・行持)(さて現今の僧には当てはまることがあるかな。敢えて言えば十二堕落行かな