「宣宗皇帝の事」唐の宣宗皇帝は、父親の崩御、兄の早世、更に甥なる帝のために打ち殺されようとしたがそれでも志を励まして仏道を修行された。在位の間、昼夜常に坐禅した。即位しない間にも専ら仏教を学んだ。世にも珍しい範例である。(道元:正法眼蔵・行持)