「嗣書-近来のやりかた」「師のもとで力を得れば、その師を師として嗣法するのである。もちろん、かってその師のもとで印可は得なかったが、あるいはその師の室に入り、あるいは法堂で説法を聞き、ただ大衆の座にあって修行したという者が、ひとたび一寺に住するにいたると、しきりにその師の法をあげて語るということもある。だが、やはり、大事をおわるという時には、その師を師とするのがならいである。