「全ては無常なり」と知恵にて観る人はよく苦をさとるべし これ安らぎ至る道なり(法句経)

永久に不変のものは何一つありません。全て移り変わる。これが無常です。苦とは心身を悩ます状態を指します。人間誰でも大なり小なり苦感を持ちます。苦はどこからやってくるかというと、自我にまつわるところから生じると釈迦は教えます。自分中心の身びいき、身勝手の細いパイプを通しての人生観やエゴの意識が苦の原因とされています。苦は真理であるから苦からの離脱はできません。苦の原因と内容を心の底で深く受け止め、どうにもならないと明瞭に確認して初めて心の安らぎが得られるのです。これが安らぎに至る道です。