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「古鏡を磨かないときはどうか」「金華山の国泰院弘蹈禅師に、ひとりの僧が
「その足のかかとは、まだ地についていないという。その地というのは、一体
「だが、玄沙は、それを評して「老和尚のかかとは、まだ地についていない」
「玄沙は、火炉をゆびさして「闊(ひろ)きこと多少ぞ」といった。「ひろさ
「しかるに、玄沙は、「では、火炉のひろさはどのくらいか」と問うた。その
「古鏡ということばを聞けば、うすい一枚の氷の板のようなものを思うであろ
「雪峰は衆に示していった。「世界の広きこと一丈であれば、古鏡の広きこと
「雪峰がいった。「老僧がわるかったのだ」そのことばは、言い方がわるかっ
「三聖がいった。「什麼の死急ありてか、話頭もまた識らざる」そのいう意味
「雪峰は、三聖にむかって、ただ「古鏡、古鏡」といえばよいところである。